どうして治らない?手湿疹の原因と正しいケアの方法
家事や仕事柄、水を触らなければいけないけれど、手がかゆい!痛い!!・・・
保湿していても、お薬をつけてもなかなか治らない...そんなしつこい手荒れは「手湿疹」かもしれません。
家事などで水を触る機会が多い女性なら悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、しつこい「手湿疹」の原因とは何か?手湿疹を早く良くするための家庭でできる正しいケアの方法をご紹介します。
原因がわかれば、これからしっかり予防することができます!「手湿疹」にお悩みの方はぜひ読んでみてください。
Contents
[1] 手湿疹とは?
長期間受ける外からの刺激やアレルゲンにふれてしまうことで、手にできる皮膚炎のこと。
1-1. 手湿疹の種類
手湿疹には4種類のタイプがあります。
・慢性刺激性接触皮膚炎(主婦湿疹)
・慢性湿疹
・汗疱(かんぽう)
・アレルギー性接触皮膚炎
主婦湿疹とは、主婦のように家事をしたり、仕事柄、水を頻繁につかう美容師や調理師・看護師の方がなりやすい皮膚炎です。
1-2.手湿疹の症状
手湿疹(主婦湿疹)の症状は、水疱(水ぶくれ)・丘疹(皮膚が蚊にさされたように腫れる)・紅斑(皮膚が赤くなる)など人によってさまざま。それぞれの症状は【湿潤型】と【乾燥型】に分けられます。
【湿潤型】
なりやすい季節:春~夏
症 状:手の平・手の指などに、プツプツとした小さな水膨れができ、かなりかゆい。外からの強い刺激が加わって起こることがおおい。
利き手の指先や、爪の周りに多く見られる。
【乾燥型】
なりやすい季節:秋~冬
症 状:手の指や手の平の皮膚がカサカサになり、ひび割れやあかぎれができる。
皮膚が固くなりかゆみを伴います。
親指や人差し指など良く使う指から症状が出始め、ひどくなると手全体に広がる。
[2] 手湿疹はどんな人がなりやすい?
・子育て中で、炊事や洗濯の量が多い方
・理美容師・調理師・看護師など、水を触る機会が多い仕事に就いている方
・男性よりも家事などで水を触る機会が多い20代~30代前半の女性
また、バリア機能が低い敏感肌やアトピー体質・アレルギー体質の方はより症状が出やすくなってしまいます。
実は、手湿疹の原因は外からの刺激やアレルゲンだけではありません!
お仕事の職種や日本人ならではの要因が重なって日本の女性は手湿疹になりやすいんですね。
それでは、なぜ女性や水を触る仕事をする人が手湿疹になりやすく、一度なったらなかなか治らないのでしょうか。
「手湿疹」の原因を見てみましょう。
[3] 手湿疹の原因とは?
手湿疹の原因は3つあります。
①外敵刺激による手の皮脂の減少
手湿疹は、外からの刺激(水・お湯、洗剤・紙などの化学的な刺激)によって手の皮膚を健康に保つために大切な役割の皮脂が奪われて起こります。
失われる元となるのが、「水」、科学的な刺激の洗剤、ゴム手袋の原料となるゴムなどによる「アレルゲン」です。
〈手湿疹の原因になる身の回りにある外敵刺激物の一例〉
食器洗い洗剤(香料・界面活性剤) / シャンプー、トリートメント / 金属 /ゴム手袋(原料の天然ゴム)
②皮膚のバリア機能の低下
手のひらは、汗を出す汗腺は多いのですが、毛穴がないため皮脂があまりでません。
そのため、人は頻繁に手洗いをすると皮膚のバリア機能である皮脂が流されてしまい、一度失ってしまった皮脂がなかなか回復できません。
回復しないまま(皮脂のバリア機能が低下している状態)の手は、とても刺激に弱いのです。そこに、洗剤などの化学的な刺激を受けてしまいひどい炎症をおこしてしまいます。
③体質
同じ仕事をしていても、手湿疹ができる人・できない人がいますよね。
外からの刺激に敏感な人やアトピー性皮膚炎など、肌が敏感な人はより刺激を受けやすくなってしまいます。
上記の3つの原因が日常のさまざまなライフスタイルの中で重なり合うことで、悪循環を繰り返して治りにくくなってしまうのです。
[4] あなたは乾燥肌?
水仕事が終わったらすぐに保湿している!
病院でもらったお薬をつけているのになかなか治らない!…とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そんな女性の方は、自分が思っている以上に皮膚が乾燥しているのかもしれません。
―手の乾燥度チェック―
乾燥肌チェックはとても簡単!手のひらを見るだけでわかります✨
② 手の親指の付け根辺りをよ~く見てください。
親指の付け根辺りに“縦”にシワが入っていませんか?
【縦シワが濃い】→乾燥肌の可能性 大!
皆さん、ご自分の手のひらは乾燥していませんでしたか?
乾燥肌の原因も、洗剤の使いすぎや湿度が40%以下の部屋にいることでおこります。
手湿疹を悪化させてしまう乾燥を防ぐために、しっかり保湿しましょう。
洗剤や金属、紙を触るなど刺激の原因となる要因を調べて、触れないようにすることが大切です。
とはいっても、手を洗わないわけにもいけないし料理をしないわけにもいきませんよね…
少しでも原因物質との接触を減らすにはどうすればよいのでしょうか。
[5] 手湿疹を早く治したい!正しいケアの方法
手湿疹を早く治す方法として大切なことは、
かゆみが強くなかなか治らない手湿疹には、ステロイド入りのハンドクリームを使用しましょう。
がまんできないしつこいかゆみには、内服薬を服用することでかゆみを抑え、手で掻きむしってさらに悪化するのを防いでくれます。
メリット1.原因物質から触れることを避ける
メリット2.保湿効果と通気性が抜群
メリット3.ゴム手袋の着脱がラク!雑菌の繁殖を防げる✨
手をきちんと洗って、お薬やハンドクリームを塗った後、綿の手袋をすることでさらなる保湿効果が期待できます。
綿手袋を着けたらそのまま家事をすることで、手湿疹の原因となるアレルゲンとの接触を避けることができます。
[6] 手湿疹を予防するためにしてほしいこと
手湿疹のない美しい手にするために、手湿疹の原因である”刺激物やアレルゲン”を手から遠ざけましょう。 とはいっても、料理を作ったら洗い物はでますし、お仕事で水を触らなければいけない方もたくさんいるのでそう簡単なことではありません。
原因を完全に避けることはかなり厳しいです…
しかし、家の中でできるだけのことはしたい!!
2つのパターン別に、手湿疹を再発させないための予防法をご紹介します。
たまには、100均などのかわいい紙皿や紙コップを使ってもいいですね ♪
しかし、その分手の皮脂も奪われてしまうので、手にやさしい天然素材でできた洗剤を使いましょう。
シャンプーにも洗浄成分が入っているので、手湿疹の原因に。
①髪の汚れはシャンプー前にぬるめのお湯でしっかり落とす。
②頭皮や紙にやさしいアミノ酸系のシャンプーを使用する。
③入力後もしっかり保湿する
手湿疹を完全に治すためには、病院で正しい診察を受けお薬をもらうだけでなく、手湿疹の原因となる外敵刺激物に触れることを避け、乾燥を防ぐことで確実に改善していきます。
ハンドクリームをこまめに塗る・綿手袋をするなど少し面倒で「少しくらい大丈夫か。」とついおろそかになりがちですが、そこでしっかりケアをすることで美しい手を取り戻すことができます。
手湿疹にお悩みの方はぜひ一度試してみてください。
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