複数キーワードは半角スペースで検索!

ちゃんと『テーピング』してる?ボルダリングとテーピングの関係は知っておこう

テーピングはスポーツなどで怪我した場所の保護を目的に使用されますが、ボルダリングではその他にも目的があります。今回は初心者さん向きにテーピングをする理由とやり方についてまとめます。正しい知識を得て楽しくボルダリングをしましょう♪

この記事を書いた人: momoko
momoko

テーピングをする理由

 
1.手・指の皮膚の保護のため
2.腱や靭帯、腱鞘の保護のため
3.ケガの後のリハビリテーション期での固定のため
4.手・指の動きを制限してのトレーニングのため
5.ホールドを保持しやすくする補助のため
 
スポーツをするうえで避けられないのが怪我で、靭帯を伸ばした箇所の固定などにテーピングは使用されますが、今回はボルダリングをするうえでのテーピングに的を絞って(3以外)書こうと思います。
 

1「手・指の皮膚の保護のため」について

 
一時間くらい登ると、指の腹の皮が痛くなったり、膨れたりしませんか?
これの対策として、指の皮の保護をするために初心者はテーピングが必要なんです。
初心者は手の皮が柔らかいので、長時間のボルダリングに皮が耐えられないんです。
また、初心者は持ちやすいガバを、しかも必要以上にがっちり持ってしまうので、余計に皮に負担がかかってしまうんだとか。
確かに、上手な人を見ていると、ガバ以外のホールドを、軽くさらっと持っているように見えます…

指に負荷をかけるだけでなく、チョークによる乾燥や、ボルダリング後の手洗いできちんと水気を拭き取らないことが原因で皮膚が割れたりもします。
楽しむために来ているはずのボルダリングを楽しむことができなくなります。

手指の怪我についての余談ですが、豆ができたときに紙やすりで削るのはおすすめしません。
ハンドクリームやグリセリンカリ液を用いて皮膚を軟化させてあげましょう。

 

2「腱や靭帯、腱鞘の保護のため」について

 
手首、指はもっとも怪我をしやすい箇所である。テーピングで固定し、無理な力がかかった時に「テープによって補助」してもらい、怪我を予防する。具体的には、手首の場合は手首外側にある関節の出っ張りを上下から抑え込むようにしてテープを手首に巻く。それによって必要以上に手首が動いてしまうことを防ぐ。指の場は、第二関節内側にXを描くようにしてその上下をテープで固定する。これによって指が外側に弾き飛ばされてしまう/伸びてしまうことを予防する。
 
ベテランクライマーたちがテーピングをしているのは、怪我をしているわけではなく怪我を予防するためなのです。
 

俗にいう「パキる」とは

いつも通りジムで登っていたところ、4級くらいの課題でガストンを効かせた瞬間に「パキッ」と言う音が周囲に聞こえるくらいの音量で響き渡りました。
最初はホールドが欠けたのかと思い一先ず降りましたが、ホールドに異常はなく代わりに左手の中指に鈍痛が!
 
指の腱を痛めることを「パキる」といいます。
 

4「手・指の動きを制限してのトレーニングのため」について

 
カチ持ちのしすぎで指が痛くなった経験がある人が特によく行うテーピングです。カチ持ちは指の関節面に大きな負荷がかかるホールディング方法です。カチ持ちによる痛みを予防する方法がこの動きを制限するテーピングです。
これにより、極度のカチ持ちを行えなくすることができます。
 
「カチ」とは指の第一関節がかかる程度のホールドのことです。
この動きを減らせば怪我の確率も下げることができます。
 

5「ホールドを保持しやすくする補助のため」について

人差し指と中指が離れがちな人に対して2つの指をテーピングで固定する方法です。
このテーピングにより怪我の確立を下げることができます。
 

皮膚を保護するテーピングの仕方

初心者の方がテーピングを使用して靭帯を固定したりするのは難しいので、手指の皮膚の保護を目的としたテーピングの方法からマスターしましょう。
 
1.人差し指の第一関節と第二関節の間、第二関節の下にテープを巻きます
テープの先端は手の外側に来るように負荷がかかったときに耐えられるように巻いていきます。1周で大丈夫です。
指を曲げた状態で巻くようにして余裕を持たせましょう。
2.1で巻いたテープ間を橋渡しするようにテープを貼ります
テープをクロスするようにして、2本貼ります。
3.1で巻いたテープの上にもう1周巻きます
1で巻いたところにもう一度巻いて、2で貼ったテープをしっかり固定します。
4.中指の第二関節の下と小指の第一関節と第二関節の間に貼ります
クロスしているところと同じ高さになる他の指たちへテープを巻いていきます。
 
 

まとめ

テーピングは怪我した箇所の保護だけでなく、よりパフォーマンスを上げるために怪我を予防する目的で使用することがわかりました。
トレーナーの指示を守っていれば初心者の方が大きな怪我をすることは少ないですが、手指の皮膚が割けてしまうことは多々あります。
楽しくボルダリングができるよう、まずは皮膚を保護するテーピングの方法からマスターしましょう!

この記事のキーワード